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2009/06/17(Wed)

[その他] セフティーネット融資に会社を潰されてしまった実話 “3”

●セフティーネット融資に会社を潰されてしまった実話 “3”


以前もここに書いた通り30兆円の上乗せをして中小企業政策は万全と政府は宣
伝しています。 合計で50兆円もの現金が中小企業救済政策に支出したかのよ
うな印象のプロパガンダです。

しかし、これは保証枠で有って政府の支出では有りません、貸出先が全てを返済
した場合は支出が無いわけで、前回の物価安定貸付保証制度で出した3兆円の
不良債権は施行した結果であり、これは行政コストです。 もっと多額な出費に成
った“定額給付金”よりずっと生きた金の使い方だと思います。

新東京銀行のように、ろくに審査もしないで貸付を実行しろ等と言う積りは全くご
ざいません!、 これは私の持論ですが銀行には“酪農家”になってほしいと考え
ています、手塩に掛けて牛を育てて牛が出してくれる牛乳で収入を上げています。
私の生家は北海道で酪農家ですが、兄貴は牛肉を食べません!

先に挙げた事例は養豚農家です、豚を屠殺してしまっています。
確かに、不良債権は少ないに越したことは無いのですが、そのお陰で多くの中小
企業が助かったのです。 いくら厳正な審査を行ったとしても、幾らかのリスクは
覚悟する必要が有ります。 そのリスクまでも無くそうとすると継続できる企業ま
で倒産に追い込むことになってしまいます。

そのことを指して、施行現場である銀行や保証協会に叱責があったのです、従っ
て、現場は当初の目的を忘れてしまい、“返済能力が無いところには貸し出すわ
けにはいかない”と言うことに成ってしまいます。

リスクを極端に嫌う銀行は、このような名目だけのリスクヘッジでは全く見向きも
しません、特に、現在、銀行の幹部は金融庁からの天下りが殆どです、彼達は
仕事をしなくて叱られることはありません。 しかし、うかつに仕事をして、失敗で
もすれば昇進に影響するばかりか、ともすると責任をとらされかねません。
そんな世界をうまく勝ち抜いてきた人たちです。

そんな理由から、不良債権化を恐れるあまり、当初の20兆円にも到達していま
せん、更に、本当に必要としている企業は、既に目一杯の金額を実行されてい
て、来年の3月までこの制度は継続されますが、再度申し込んでもこのままの選
考方法では断られることが確実です。

従って、この景気が続けば倒産が続出すると言うことが見えています。 更に、
この景気が急速に良くなる望みは全く有りません! (つづく)
            辻 捨丸 giemon@giemon.co.jp


by vonsumaine | 2009/06/17 15:07:49 | その他 | comment(0) | trackback(0)
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